ちゃんと知ればおもしろい!?外国為替取引の基本

みなさんは、「外国為替取引」って知っていますか?聞いたことはあっても内容についてはよくわからないという人が多いのではないでしょうか。

でも実は、外国為替取引は、私たちの暮らしと密接に関わっています基本的な仕組みを知っておけば、身の回りの経済や政治の話が少しおもしろく感じられるかもしれません。

 

■外国為替取引って何?基本を知ろう

外国為替取引とは、「違う国同士が通貨を交換すること」です。外貨の両替や物の輸出入・海外不動産投資・外国証券取引など、国を越えたお金の取引のことを指します。

 

この取引の際に重要になるのが「外国為替相場」です。

外国為替相場とは、通貨を交換する比率のこと。例えば日本円で米ドルを交換する場合、外国為替相場が「1ドル=100円」のときであれば、100円出せば1ドルを得ることができます。しかし、外国為替相場は日々変動するため、「1ドル=101円」になることも。この場合には、1ドルを得るには101円出さなければいけません。

ニュースなどでよくいわれる「円安・円高」というのはまさにこのこと。「円安=円が安い=円の価値が低い=たくさん円を出さないと交換できない」「円高=円が高い=円の価値が高い=少しの円でも交換できる」と覚えましょう。ですから、昨日は100円で買えていた1ドルが今日は101円出さないと買えなくなった場合には、「昨日と比べて1円の円安」などといわれます。

 

■外国為替相場が変動するのはどうして?

 

外国為替相場は、2ヶ国間での通貨の需要バランスによって決まります。

 

例えば、A国・B国間の取引での場合、「A国通貨がほしい」と思う人より「B国通貨がほしい」と思う人が多ければ、需要の大きいB国通貨のほうが価値は高くなります。そして、このパワーバランスが為替相場を決定します。

 

しかし、ここで疑問なのは、そもそもなぜB国通貨の需要の方が大きいのかということです。そこには、さまざまな要因が考えられます。

 

・金利差

お金は、金利が高い国に流れやすいものです。これは、金利の高い国で預金をしたほうが得だと考える個人や企業が多いから。例えば、現在日本は低金利といわれているため、高金利の海外銀行口座に預金する人や企業も。こういった理由から、金利の高い国の通貨需要は大きくなります。

 

・国際収支

国際収支とは、物やサービスなどを外国と売り買いして生じた総収支のこと。国際収支が大きいと、そこで得た外貨を自国通貨に替える際に自国通貨が必要となり、必然的に需要が拡大します。

 

・物価

一般的に、インフレ(物価が上がる)が起きるとその国の通貨は下落し、デフレ(物価が下がる)が起きると通貨は上昇するといわれています。

 

・政治情勢

政治情勢や治安が安定していて景気が良い国では、海外との取引や資金流入が多いため、通貨の需要は高まります。しかし反対に、テロや戦争が起きているような不安定な政治情勢の国では、海外への資金流出が増えたり、金利が低くなったり、国際収支が下がったり、デフレ傾向に陥ったりしやすくなるため、通貨の需要は小さくなります。

 

上記に挙げたものはほんの一部ですが、為替相場はこのような複数の要因によって決まっています。

 

■外国為替相場と私たちの生活との関わり

ここまで読んで、「物の輸出入もしないし、海外不動産投資もしないから、為替相場なんて私の生活には関係ない」と思った人もいるかもしれません。でも、実はそんなことはないんです。外国為替相場は、私たちの生活にも大きく関係しています。

 

外国為替相場の影響をダイレクトに感じられるのは、海外旅行に行った際です。

平たくいえば、円安のときに海外に行くと損をしてしまいます。例えば、宿泊先のホテルを1泊100ドルとすると、1ドル=90円のときなら9,000円で利用できますが、1ドル=120円のときでは12,000円に。しかし、円安だと海外で日本製品を安く購入できるというメリットもあります。

 

また、外国為替相場の変動にともなって輸入品の値段も上下します。円高になると輸入品の価格は下降傾向に、円安になると上昇傾向に。特に食料品においては、日本は6割近くを輸入に頼っているため為替相場の影響が如実に表れます。スーパーで「最近野菜高いな」などと感じるときは、為替相場が円安傾向になっているのかもしれません。

 

こんなふうに、外国為替取引に関する話は、実はテレビの向こうの世界で起きている出来事ではないんです。今回は基本的な仕組みをご紹介しましたが、もっと詳しく知ると、政治や経済の話をより深く理解できるようになってとっても面白いですよ!気になった方は、ぜひ調べてみてください!